無報酬とはいえ、炊事や洗濯など家事という仕事は多岐にわたる。その一方で、家事の手抜き加減によっては快適な生活ができなくなってしまうということなのであろうか。このたびイタリアで…。
『thelocal.it』によると、妻(40)を「怠慢甚だしい」と訴えたのはイタリア中部ソンニーノに暮らす47歳の男性。家庭内の問題として解決できず、妻を訴えなければならなかった理由は「妻は家庭での仕事をほとんどせず、家族を大切にしない。精神的な苦痛はもちろん、不衛生な環境での生活を強いられた」というものだ。
男性は「妻は料理をほとんどしない。食材を買ってきても腐らせてしまい無駄になる。私は何度も寝室から追い出されており、家は汚くなる一方。この状態が2年も続き、もう堪えられない」と憤慨している。
この男性の行動に対して「裁判に持ち込む事例ではない。離婚という解決法も考えるべきだ」「女性も仕事をもっているのであれば夫は家事に協力すべき」「専業主婦の怠慢なら許せない」など様々なコメントが寄せられている。
なお男性の訴えにより有罪が確定すると、この妻は最長6年収監されることになるという。裁判は10月に予定されており、判決の行方に注目が集まっている。
ちなみに「経済協力開発機構(OECD)」が2014年、加盟国を対象に無償・有償労働時間の男女比較を行った結果をみると、日本の女性が家事や買い物など「無償労働」に費やす時間は1日約5時間。これに対し日本の男性は62分で、加盟国の中で最低レベルであった。無償労働が最も長いのがトルコの女性で6時間超、デンマークの男性は3時間を充てている。イタリアの女性の「無償労働」は5時間弱、男性は1時間50分であった。男女間の格差はまだまだ大きいようだが、お互いができる範囲で協力しあうことがうまくやっていく秘訣なのだろう。
出典:http://www.thelocal.it
(TechinsightJapan編集部 A.C.)