世界で1万種以上も存在し身近な昆虫として知られる蟻。家族単位でコロニーを作ると言われるが、インドから少女の耳に住みつく蟻の話題が飛び込んできた。『timesofindia.indiatimes.com』が伝えている。
インド北西部ディーサ在住のシュレヤ・ダージさん(12)の耳から蟻が這い出してくるようになったのは昨年の8月ごろ。痛みは感じないというシャレヤさんだが、大きな蟻に驚いた父親のサンジェイさんはすぐに娘を近くの病院に連れて行った。シャレヤさんの耳からは10匹ほどの巨大な蟻が摘み出されたが、2週間もすると再び蟻に悩まされることに。サンジェイさんは娘を別の病院に連れて行ったが症状は改善せず、町で一番と評判の耳鼻咽喉科を訪ねた。
ディーサで32年間患者の診察をしているジャワー・タルサニア医師は「MRIやCTスキャンなど我々ができることは全てしました。こんなケースは初めてです。シャレヤさんは蟻に噛まれることはあるものの、それ以外の痛みを感じることはないようで、鼓膜にも全く異常が見られないのです」と語っている。これまでに摘出された蟻は1000匹以上にも上るが、女王蟻の存在は確認できていない。蟻を窒息死させようともしたが全滅させるには至らず、蟻は次から次へと耳から這い出してくるのだという。
サンジェイさんは娘を連れて病院を渡り歩き呪術医にも診てもらったというが、未だに症状は改善していない。タルサニア医師は「つい最近もシャレヤさんの耳から蟻を10匹ほど摘み出しました。家族の健康にも問題は見られませんし、生活環境もいたって普通です。しかし、いつまでもこのままの状態が続くようなら、ビデオでシャレヤさんの生活を監視してみようと思っています」と困惑気味だ。サンジェイさんは「蟻がたまたま娘の耳に巣を作ったのでしょうか。必ず解決策があるはずです」と希望を捨てていない。
出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 A.C.)