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writer : ac

【海外発!Breaking News】たるみすぎたブルドッグ犬、フェイスリフトが施される(英)

頭が大きく、ずっしりと安定感がある体格で知られるブルドッグ。その愛くるしい顔も人気だが、背景に非常にユニークな歴史を持っているのをご存知であろうか。

ブルドッグは13世紀頃からイギリスで大衆の娯楽として人気があった「ブル・バイティング(牛いじめ)」で使われていた。約700年もの間、牛の鼻に噛みついて興奮させるという闘牛に使われ、闘技に都合の良い体格、獰猛な性格に改良されていく。そして19世紀中ごろにブル・バイティングが禁止になると、熱心なブリーダーたちによって温和な性格の犬へと更なる改良がなされていった。こうして不機嫌そうでユニークな顔立ちはそのままに、愛想がいい犬として知られるようになり、今ではイギリスの国犬にもなっている。

しかし皺の間を清潔に保たないと皮膚炎になったり、鼻が短いためいびきやよだれが多くなるなど飼育環境には十分な注意が必要という。『metro.co.uk』が伝えているところによると、4歳のブルドッグのフランクも無責任なブリーディングのために健康に問題を抱え、目や皮膚、呼吸気管に潰瘍がありしっかり呼吸ができないほどに弱ってしまった。

このままでは死を待つだけと英ロンドンの南西にある獣医診療所「Blue Cross」に連れて行かれたフランクは、目や皮膚の潰瘍に抗生物質やステロイドを処方された後、麻酔をうたれ気道を確保するための本格的な手術を受けた。そして最後に行われたのが顔の皺の除去手術である。皺といっても目を覆ってしまうほどたるんだ皮膚が視界を妨げていたため、いわゆるフェイスリフトが施されたのだ。

診療所のエメリン・マセドさんは「手術は成功したわ。とにかくしっかり呼吸ができるようになって嬉しい限りよ。フランクはとても頭が良くって明るくてほんとに可愛いの。私たちができることは何だってするわ」と語っている。顔がすっきりし日に日に回復しているフランクだが、皮膚や目の治療はこれからも続くという。

出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 A.C.)