かつてドラッグやアルコールに溺れた英歌手エルトン・ジョン(68)が、「音楽をやっていたおかげで命拾いした」と語った。
音楽界で大成功したものの、プレッシャーや家族問題に苦しみドラッグやアルコールに依存。さらには過食症にも苦しんだエルトン・ジョンが、辛かった時期をこう振り返った。
「(ドラッグ依存で苦しんだ時期も)働いていたし、音楽を聴いて制作もしていた。そのおかげで死なずにすんだよ。」
「突然3年間のオフ生活に入り、部屋でコカインをやるようなことはしなかった。そんなことをしていたら、もうこの世にはいなかったろう。僕はとにかくずっと働いたのさ。」
そのエルトンはある夜、ホテルで音楽を聴きながら自身の問題を自覚。思わず涙し「僕は生きていたい」と悟ったものの、頑固な性格ゆえに助けを求めることをためらったのだそう。どうしようもない状態まで堕ちてようやく「ダメだ」と気付き、その半年後にリハビリ施設に入ったという。そのような中で励みになったのは、血友病治療のための血液製剤でHIVに感染し、後にAIDSの合併症で死去した友人ライアン・ホワイト君(享年18)であった。
「そうさ。僕は、彼と彼のご遺族にいつも感謝してる。人生には大事なことがある。生と死を通し、彼らはそう僕に示してくれたのだから。」
エルトンは90年代にエイズ基金「Elton John AIDS Foundation」を設立。今もその活動に力を入れると同時に、命を救ってくれた音楽活動も精力的に続けている。
出典:https://www.instagram.com/eltonjohn
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)