海外発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】「アヘン原料」混入料理店、中国で次々と摘発

2年ほど前から報じられるようになっていた、中国の料理店で出される麺類にアヘンが混ぜ込んであるという怖いニュース。ここにきて摘発される店の数がいっきに増えていることも判明した。中毒になって足繁く通ってくれれば、というのが店主たちの狙いである。

2014年秋、中国・陝西省のある料理店が、高い中毒性で知られる麻薬の「アヘン」を麺類に混ぜて客に提供していたことをこちらでもお伝えした。その店で食事をした男性が付近の道路で行われていた一斉検問に引っかかり、そこでアヘン摂取の事実が発覚。店主は「その中毒になって客に何度も来店してほしかった」と釈明し、中毒症状や健康被害が出るほどの含有量ではなかったことから10日間の営業停止処分で済まされていた。

2013年以来、違法添加物に対する監視を厳しくさせている中国・国家食品薬品監督管理局(The China Food and Drug Administration)だが、そうした中毒性のある物質を混入させて客に提供する店は依然として増え続けていたもよう。このたびの一斉立ち入り検査で35もの料理店が摘発され、そのうち5店は営業停止処分となったことを発表した。麺類はもちろん鍋料理、焼き魚、鶏の唐揚げにも含まれていたという。

また店によってはケシから抽出されたモルヒネやコデインも検出され、同管理局はケシの栽培農家や流通に関する各地方当局の監視体制強化を求めたという。人々はその事実に驚きを隠せない様子だが、コックが出来上がった料理に塩かコショウのように粉末状のケシをふりかけるという行為は、店の奥では半ば常識だと見る向きもあるようだ。

出典:http://edition.cnn.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)