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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】経済観念は幼児期に育つ! アメリカのある家庭が始めた「パパ銀行」大反響

人とのお金の貸し借りにルーズ、クレジットカードで際限なく買い物やキャッシングをする、その果てに自己破産。親としてはわが子にしっかりとした経済観念を身につけさせたいもの。米ミズーリ州のある家庭ではこんな方法でそれを実践していた。『myfoxboston.com』ほかが伝え、大きな話題となっている。

「DAD Saving & Loan(パパ銀行)にようこそ。あなたの“貯める・借りる”にお役立て下さい!」

こんなバーチャル銀行を開設し、6歳の息子に「あなたのお金を安心してお任せ下さい」と巧みに導いたのは、ミズーリ州セントルイス在住のある父親。息子に宛てた一通の手紙が画像共有サイト『Imgur』にアップされ、子育て世代の間で「これは面白いアイデアだ」と大変な反響を呼んでいる。キャッシングやショッピングでカード破産となり、自己破産に直面する人もいっぱいの現代社会。「決して他人事ではない。わが子にも今のうちからしっかりとした経済観念、自立心を育てておかなければ」と実は誰もが考えているからであろう。

きっかけは、オモチャを買いたいという息子のおねだりが止まらないことにあったというその父親。これはマズイということになり、“パパ銀行”のCEOを名乗ることにした父親はさらなるオモチャが買いたいから20ドル欲しいと言ってきた息子に、“クリスマスで80ドルを費やして以来、交際費や買い物などかなり支出が増えている上、収入となる家の手伝いもおろそかであることが判明しました。残高不十分な上、新規債務の累積を回避するためにも、残念ながらご希望の20ドル貸付には承認が下りません”と書面できっぱりと伝えたのであった。

興味深いのは、その銀行の苦情相談窓口は母親が担当しているということ。息子が「ママ、銀行に断られちゃった。お金借りられないんだって」と泣きつくことは想定の範囲であり、相談窓口として妻の電話番号を示している。「なぜ今そのお金が必要なのかを相談窓口の女性にきちんと説明し、うまく説得できた場合には貸付が承認となることもあり得る」と伝えてあるそうだ。

もっともクレジットカードを使いこなしてこそのアメリカ人である。この件に関しては「上手に借りて必ず返す…これを守ってこそ我々はクレジット、つまり信用を獲得するのですよ。息子さんにはある程度お金を貸してあげて、肩代わりしてもらっているという意識を植えつけ、きちんと返すよう覚えさせた方がよい」と指摘する者もいる。しかしその“上手に借りて必ず返す”を守れない人はあまりにも多い。消費者金融に勤めているというある者は、「まともな経済観念を身につけさせる理にかなった教育方法です」とその方法を称賛しているようだ。

出典:http://www.myfoxboston.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)