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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】銃を突き付けられた父、娘守れず NYで少年ギャングが集団性的暴行事件

「レイプや殺人が頻繁に起きているとはいえ、このような悲惨な例も珍しい」と語る警察官や市民。「娘を守り切れなかった」と被害者の父親の落胆はあまりにも大きい。大人を大人として怖がることのない少年ギャングによる卑劣な性的暴行事件がニューヨークで起きていたことを、『CNN』ほか現地の複数のメディアが報じている。

先週、NYブルックリン区のケネディ国際空港にも近い「オズボーン・プレイグラウンド」で、18歳の女性に対する集団性的暴行事件が起きた。被害者女性は父親と一緒にハンドボール・コートの付近でビールを飲んでおり、そこに地元の少年ギャンググループとみられる10代の少年が複数で近づき、父親の顔に銃を突き付けて去るように命じて集団で性的暴行を始めた。少年のうち1名はその様子を携帯電話に録画していた可能性もあるという。

ニューヨーク市警はこの事件の容疑者として挙げられたデンゼル・マレー(14)、シャクエル・クーパー(15)、イーサン・フィリップ(15)、オナンディ・ブラウン(17)を次々と逮捕。うち2名は母親に付き添われて出頭したもので、12日午前には最後まで逃走していたトラヴィス・ベックフォード(17)も逮捕となった。ただし少年らは取り調べを受けたあとで次々と保釈され、警察は肝心の親子との事情聴取がうまく行っていないことを明らかにしている。

腕、首、ひざなどにも傷を負っているため病院に搬送しようとしたところ、女性はひどく抵抗し、酒臭く態度も乱暴。集団性的暴行の被害者であれば心身の十分なケアが必要な状況であるにもかかわらず、警察官に噛みつくなど事情聴取には協力的でなかった。現在、体毛や精液から加害者を特定するための「レイプキット」の検査結果を待っているというが、立件にあたっては「彼女も合意した」という少年らの主張が正しいか否かもカギになりそうだという。

その親子がこのほど地元メディアの『WABC-TV』とのインタビューに応じた。父親は「私は携帯電話を持っておらず、近くの酒屋に行って助けを求めました、それなのに店の人は“何を支離滅裂な。酔っ払っているのなら出て行け”などと言い、まったく相手にしてくれませんでした。やっと2人の警察官を連れて現場に戻ったのですが、犯人たちは消えていました」と説明した。また被害にあった女性は「助けてと絶叫したのに誰も助けてくれません。見て見ぬフリをされ、どうしてよいのかわからずパニックに陥りました」と話している。

ローティーンやミドルティーンが集団で女性を暴行。銃で脅され、父親ですら守れなかった娘の身の安全。見て見ぬフリをする周辺住民。父親とともに18歳で違法に飲酒を楽しんでいた被害者女性。アルコールゆえ、ろれつの回らない言葉で誰にも相手にされない父親。心が荒廃していたのか恐ろしい目に遭っても警察を信用していない娘。このたびは薬物こそ話題に上らないものの、現代のアメリカの病める部分が凝縮されたような事件というほかない。

出典:http://edition.cnn.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)