異食症の話題について幾度もお伝えしてきたように、この広い世界においては「血の味が好き」という人がいても不思議ではない。オーストラリアには恋人の血を吸って満足するという不気味な趣味を持つ女性がいたようだ。
「ボーイフレンドの血が美味しくてやめられないの。デートの際には毎回タイミングを見つけては、その血をごちそうになっているわ。」 そう語るのは豪クイーンズランド州ブリスベン在住のメイクアップアーティスト、ジョージーナ・コンドンさん(38)である。英メディア『dailymail.co.uk』で、自分自身の嗜好について次のように語っている。
「映画やドラマで“吸血鬼”ものが大流行したわよね。でも私はもっと前、12歳の時に目覚めたの。鉄サビのような血の味が好きなんだってことに。血をなめたくて落ち着かなくなると傷口のかさぶたをわざと剥がしたものよ。」
彼女はゴス系のファッションを愛し、オフになるとドス黒い唇やアイシャドウ、それに黒い服ばかりを着て仲間と集まる。誰もが「気味の悪い女。本当の吸血鬼なのでは?」という顔をするのが面白くて仕方がない様子だ。しかし本人も驚いたことがある。「そそられる」と言って、彼女にぞっこんになる男性が意外にも多いというのだ。
そんな中で彼女が恋人として選んだのはザミールさんという男性。すでに交際は2年で、彼女が望む“献血”を拒むことはしない。彼女も「ザミール以外の人の血を吸うことは浮気に相当する悪い行為。一夫一婦制に違反するわ」と断言する仲の良さだ。2人の出会いは、ブリスベンで開かれた『Bloodlust Ball』というパーティ。ジョージーナさんによると、動脈などは必ず避けながら刃物や尖ったものでザミールさんを引っ掻き、その血を吸うという。
実はジョージーナさん、「こんなにも血を吸いたくなるのは私にサラセミアと呼ばれるタイプの貧血の持病があるからなの」と明かした。ヘモグロビンを構成するグロビン遺伝子の異常が原因で、異質なヘモグロビンゆえ赤血球が脾臓の中で破壊されていくというものだ。そのため彼女は、「誰でも赤身の美味しいステーキを食べたいでしょう? 私にとって血の味はそれと同じくらいの魅力があるの。科学的にも証明されているのよ」と語った。もっともこれについては、「サラセミア貧血と相手の血を吸いたいという欲求は完全に別物」という意見も多いようだ。
出典:http://www.cosmopolitan.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)