南カリフォルニアの人々は今、サンタアナで凶悪犯罪を起こした3名の被疑者が脱獄に成功し、逃走中であることに神経をとがらせている。地元ギャングも脱獄に手を貸したものとみられ、市民からの情報提供が追跡のカギとなっているもよう。高額の捜査特別報奨金も発表された。

米カリフォルニア州オレンジ郡サンタアナの拘置所で22日、複数の被疑者が脱獄するというあってはならない事態が発生した。郡保安官事務所の発表に市民の間で不安と衝撃が走っている。現在も逃走中であるのはジョナサン・ティウ（20）、バック・デュオング（43）、ホセイン・ナイエリ（37）の3名。いずれも凶悪犯罪を起こし、裁判を待つ身であった。

特にベトナム系ギャングのならず者として殺人および殺人未遂事件を起こしてきたジョナサンに関しては、2013年にその拘置所に身柄を送られて以来、保釈保証金は1ミリオンドルと非常に高かった。24日には母親のルー・アン・グエンさんがメディアのマイクに向かい、「愛するジョナサン、私はとても寂しい。戻ってきて」と涙ながらに訴える様子も映し出され、市民の間でも緊張はますます高まっている。

またホセインに関しては、仲間とともにマリファナ調剤薬局のオーナーを強盗目的で誘拐し、砂漠地帯に連れて行って陰茎を切断するなどの拷問を加えており、事件後は祖国イランに帰国。スペインに暮らす家族を尋ねる中、2014年11月にプラハで逮捕されて保釈保証金の設定なく拘置が続いていた。

このうち少なくともジョナサンとバックの2名の脱獄については地元のベトナム系ギャングが手助けをしている可能性もあるため、郡保安官事務所は捜査特別報奨金を5万ドルと示すとともに、ベトナム系市民からの情報提供の協力を強く呼びかけている。

出典：http://abc7.com
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）