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writer : ac

【海外発!Breaking News】ローストビーフを食べすぎた男性 6.2mのサナダムシが体内に!(中国)

慢性化した腹痛や貧血に2年間も悩まされ続けた38歳の中国人男性。何人もの医師に診てもらったが原因はつかめず、容態は悪化するばかり。その身体にはなんと…。

医学誌『The New England Journal of Medicine』によると、中国・湖北省十堰市在住の男性が医師のもとを訪れたのは、腹痛、下痢、吐き気、食欲不振、倦怠感、体重減少が始まって3日目のことであった。自分の便に怪しい断片がまじっているのを見つけた男性は、そのサンプルを病院に持ち込み、医師の診断を仰いだ。

顕微鏡検査によって見つかったのは寄生虫である無鉤条虫(サナダムシの一種)の卵。薬を投与して2時間半後、排出されたのは6.2メートルもの無鉤条虫だった。男性はローストビーフを頻繁に食べていたようで、これが感染源とみられている。

牛が無鉤条虫の卵を食べ、孵化した幼虫が牛の腸壁に付着。牛はいわゆる中間宿主で、この感染した牛を食べることで人間に感染する。無鉤条虫の成虫は人の小腸に寄生し、長いものでは12メートルにも成長し、人間の体内を終宿主として25年生存することもあるという。生や加熱が十分でない牛肉、豚肉や魚は特に注意が必要とされ、2014年にはイギリスの男性の脳内にサナダムシが寄生していた例が報告されており、最悪の場合は死に至ることもあるようだ。

最初の受診から3か月後の医師の報告によると、6.2メートルものの寄生虫に悩まされることがなくなった男性は食欲も改善、体調も良いということだ。

出典:http://www.nejm.org
(TechinsightJapan編集部 A.C.)