今月、18か月に及ぶ闘病を経て死去したデヴィッド・ボウイ(享年69)。ミュージカル『Lazarus』でボウイと仕事をした監督は酷いショックを受けつつ、「彼は生きるために懸命に病と闘った」と語った。
デヴィッド・ボウイが音楽を担当したミュージカル『Lazarus』の監督イヴォ・ヴァン・ホーヴェ氏によると、ボウイはガン末期の状態にありつつも「生きよう」という意志が強かったという。ホーヴェ氏は、メディアにこう話している。
「彼は本当に生きたがっている。僕はそう感じていました。あの闘病は、“死との闘い”ではなく“生きるための闘い”だったのです。」
「彼にとって、“生きること=家庭人になること”でした。家に帰り、娘や妻…そう、家族と一緒に過ごす時間を愛していました。」
しかし治療は辛かったもようで、時には弱った声でプロデューサーのトニー・ヴィスコンティ氏に電話をかけたという。
「心配しないで。君なら生きていけるから。」
ヴィスコンティ氏の期待に応じるかのように、ボウイは5曲もデモを録音。同氏も「あと数か月は生きられるのではないか」と希望を抱いたものの、その翌週には訃報を聞き愕然としたそうだ。親交のあったボウイの死に「U2」ボノも大打撃を受け、「喪失感を覚える」と『Rolling Stone』誌メモリアル号に綴っている。
出典:https://www.instagram.com/u2
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)