オスカー2冠の女優ケイト・ブランシェットが6年ぶりに来日した。本年度アカデミー賞ダブル女優賞ほか6部門にノミネートされている映画『キャロル』(2月11日全国ロードショー)ジャパンプレミア上映舞台挨拶が22日に東京・六本木にて行われ、ケイトの大ファンという女優・寺島しのぶも花束を持って駆けつけた。
レッドカーペットが敷かれた映画館内をファンサービスしながら登場したケイト・ブランシェットは、アカデミー賞女優のオーラとその人柄で観客を魅了した。
60年以上封印されていた女性同士の禁断の愛が夢のように美しく描かれた本作は、ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラの美女の競演でも話題である。ルーニーと一緒にアカデミー女優賞・助演女優賞ノミネートを「本当に素晴らしいこと。ルーニーと共にWノミネートされたことが何よりも嬉しい」と語ったケイト。
本作でテレーズ役のルーニー・マーラと恋愛関係に陥るケイトは、ラブシーンについて司会のクリス・ペプラーから「男性のラブシーンと比べていかがだったか?」と聞かれると「細かいところは違うじゃありませんか!」と笑い「これこそが映画の力だと思う。女性同士とか男性、女性のジェンダーの垣根を超えた“ロミオとジュリエット”のような壮大な純粋な愛が描かれている。つまり愛は愛である、そこに変わりはない」と語った。
そこへニコライ・バーグマン(フラワーアーティスト)作の大きな花束を持った寺島しのぶが着物姿で登場した。ケイトの大ファンである寺島は「生ケイトと会った感想」を聞かれると、その質問を訳されたケイトが「恥ずかしいからそんなこと聞かないで」とはにかむ姿に会場からは温かい笑いが起きる。
また「色々な女性、男性もされ(演じられ)て今度は何の役をやったらまた新しい自分が見つかると思いますか?」と寺島から問われたケイトは「相撲力士の人生版かしら?」とジョークで返し、「太らないといけないですね」と言った寺島に「そうですね」と笑顔で答え、観客を沸かせた。
最後のフォトセッションでは、クリス・ペプラーの声が全く届かないほど、2人は打ち解け盛り上がる姿を見せていた。
(TechinsightJapan編集部 斉藤智子)