イスラム国(IS)に自ら加わっていく女性については、そのすべてが戦闘員の花嫁(性奴隷)となるわけではなく、警官となって人々を監視する者もいる。そのような中、あまりにも残酷な事件が飛び込んできた。
シリアのラッカでは1年半ほど前から女性ばかりの宗教警察組織「Al-Khansaa Brigade」が暗躍するようになり、イスラムのシャリア法を守らない女性たちを次々と罰してきた。女性警官といってもやっていることは非常に残忍で、子育て中の母親すらも殺害されていたことを英『サンデー・タイムズ』紙が伝えた。ラッカの元住民で現在はトルコ南部に避難しているアイーシャさんという女性は、自身が目撃したシーンをこのように話している。
「その女性は木陰で腰を下ろし、赤ちゃんを腹部に隠すように抱きかかえました。黒いブルカでしっかりと全身を覆っていたため、たとえ授乳中であろうと自身の肌も赤ちゃんも人目にはさらされていません。おそらくは授乳だろうという推測だけでその女性警官グループは行動に出ました。責め立てると赤ちゃんを引き離し、その女性の手足を切断して殺しました。」
「Al-Khansaa Brigade」は、最大で60名ほどのイギリス人女性が中心となって構成されるが、その中でもリーダー格はアクサ・マフムードというグラスゴー出身の20歳の女であるもよう。北アフリカ、中東の湾岸諸国、チェチェンなどを国籍とする者の存在も確認されている。特に子育て中の母親を敵視していることから、「この女たちに母性はあるのか」と怒りの声が世界中からあがっている。
※ 画像はnews.com.auのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)