海外発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】国際ハッカー集団アノニマスが声明「ISによるイタリア・テロ計画の阻止に成功」

国際ハッカー集団の「アノニマス(Anonymous)」がYouTubeに1本の動画を投稿して過激派組織「IS(イスラム国)」に宣戦布告したのが先月中旬のこと。続いては仲間である「オーピー・パリインテル(OpParisIntel)」が入手した情報だとして、パリ同時多発テロ事件と同様の騒ぎをイタリア、米国、レバノン、インドネシアそして再びフランスで起こす可能性があることを伝えていた。そんな彼らからまた興味深い声明が発表されたもようだ。

いつもの通りマスク姿の男性が登場する1本の動画をYouTubeに投稿した「アノニマス」。ISが関与する数万のウェブサイト、数千ものTwitterアカウントと数十のアプリケーションを把握しており、ハッキング攻撃を仕掛けると宣言していた中、“ISはイタリア国内でのテロ事件を企てていた。しかし我々のメンバーによるハッキング攻撃で彼らの計画はとん挫した”などと主張した。

パリであのテロ事件が起きた11月13日に打倒ISを誓って開設されたあるTwitterのアカウント。そこにハッシュタグ#OpParis #Anonymousとして、“我々は今月、沈黙の中で静かにオペレーションを続けている。12月上旬にはISが計画していたイタリアでのテロ計画を1件撃沈させた。今後、ほかの計画もどんどん潰していくつもりだ”とのツイートが今月25日に飛び込んできたことを理由に挙げている。一方で英メディア『ibtimes.co.uk』は、この件についてイタリアの当局はなんら情報を得ていなかったと伝えている。

ISは戦闘員のリクルートからシンパとの意見交換まで情報伝達手段としてSNSに深く依存しているため、アノニマスがISからその手段を奪い、テロ計画をとん挫させるというやり方は実に理に適っている。そのため「内部分裂などを起こしているうちにISはいつか自滅する」との楽観的見方をする専門家も現れているもようだ。一方で、英メディア『dailymail.co.uk』が伝えている情報も気になる。ISが関わっていた約4万のウェブサイトはトルコ語で示され、同国内のサーバーを経由していたとのこと。トルコ政府に対し、どれほど真剣にテロ対策を講じているのか怪しいと問題提起していた。

※ 画像はibtimes.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)