妊婦に寄り添って分娩の介助を行い、産後は新米ママが育児に自信を持てるように赤ちゃんのケアにも力を入れる。そんなやりがいのある仕事であるはずの助産師。しかしブルガリアのある病院で、助産師が泣きやまない新生児にとった行動は信じ難いものだった。英メディア『dailymail.co.uk』が伝えている。
事件はブルガリアの首都ソフィアにあるソフィア・メド病院の新生児室で起こった。助産師エミリア・コバチェバ(Emiliya Kovacheva)の24時間勤務シフトが終わりに近づいた午前2時頃、生後4日の女の子が泣き始めた。すると室内で寝ていた他の赤ちゃんも次々とぐずり始める。長時間労働のイライラと疲労でついキレてしまったというコバチェバは、小さなベッドに横たわり泣きやまない女の赤ちゃんのお腹や頭を突然激しく叩き始めたのだ。それでも泣きやまない赤ちゃんを乱暴に抱き上げると、今度は上下に激しく揺さぶって殴り続け、ついには噛みついている。
コバチェバの虐待行為は全て監視カメラに記録されており、容態が急変した赤ちゃんはすぐに集中治療室に運ばれた。その後救命医によって一命を取り止めたものの、脳出血と頭蓋骨のヒビが確認されており、コバチェバは殺人未遂容疑で逮捕されている。
コバチェバは当初容疑を否認していたもの、証拠ビデオを見せられると「泣きやまないので体罰が必要だと思ってやった」と話している。2児の母でもあり両親の介護をひとりでしていたというコバチェバ。疲れ切っていたとはいえ、何の抵抗もできない新生児への虐待は当然厳しく罰せられるべきであろう。それに加え、病院が経営効率化を図るためにとっていた24時間シフト体制など、助産師の労働環境に対しても批判の声があがっている。
※ 画像はdailymail.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 A.C.)