遅くまで会社で残業をしていて空腹が気になり仕事がはかどらず、間食をした経験はないだろうか。「間食」というと「いけないもの」「とるべきでないもの」と考えている人が多く、メタボを気にする働き盛りのビジネスパーソンにもその傾向が見られる。しかし実は間食を上手にとることが、仕事の効率アップにもつながるという。正しく間食をとることが大切なのだ。
「間食調査」が大塚製薬により2015年2月13日から15日まで実施された。これは週に1回以上間食をとる首都圏のビジネスパーソン(30代~50代、男女600人ずつ)に行われたもの。彼らに間食について聞いたところ「とった方がよい(9.3%)」「どちらかというととった方がよい(32.0%)」「どちらかというととらない方がよい(47.9%)」「とらない方がよい(10.8%)」という結果に。合計すると「間食はとるべきでない」と考えている人が58.7%いることが分かった。これにより、間食に否定的でありつつも、実際には間食をしてしまう姿がうかがえる。
間食をする理由については「空腹を紛らわせるため(64.8%)」が最も多く、「気分を変えたくて・リフレッシュしたくて(48.4%)」「ストレス発散のため(26.2%)」が続く。しかし間食をとることで「お腹が満たされた(56.9%)」「気分転換ができた(56.2%)」という人がいる一方で、「間食がやめられなくなった(19.7%)」「眠気を感じる・眠くなる(16.4%)」とデメリットを感じた人も。「太らない間食のとり方(52.8%)」、「体によい間食のとり方(45.1%)」「間食に適している食べ物(42.3%)」を知りたいという意見が多かった。
では上手に間食をとるためにはどうすればいいのか。ここで覚えておきたいキーワードが「GI(グリセミック・インデックス)」だ。GIは食後血糖値の上昇度を示す指標のこと。しんクリニック院長・辛浩基先生によると、血糖値が急激に上がったり下がったりする「グルコーススパイク」は強い空腹感、イライラ、眠気などの不調につながり、日常の仕事の効率を大きく下げる原因となっている可能性があるそうだ。これを避けるために血糖値が上がりにくい低GI食品の間食を選べば、間食をとらない時より血糖値の変動を緩やかにすることができ、仕事上でもベストパフォーマンスを維持できるという。
主な低GI食品は、豆類、野菜(イモ類を除く)、きのこ類、種実類(ナッツなど)。これを食事だけでなく間食に利用すると健康増進にきわめて有効であるという。辛先生は、大豆バー(大豆焼菓子)を昼食と夕食の間に食べることを勧めているが、大豆は低GI食品であるだけでなく、アミノ酸バランスにすぐれ、ポリフェノールなどによる副次効果も期待でき、午後に大豆バーを食べておけば、夕食で血糖値が上がりにくくなるそうだ。大豆は食物繊維が豊富で腹もちが良いため、空腹感も抑えられる。大豆バーのひとつ『SOYJOY(ソイジョイ)』は大豆粉だけを生地に使用し、フルーツやナッツなどを練りこみ焼き上げたもの。一番新しい「3種のレーズン」「2種のアップル」「黒糖&サンザシ」も含めて12種類があり、その日の気分や好みに合わせてチョイスすることできる。
腹が減っては戦ができぬ。空腹を我慢するのではなく、間食を上手にとって、仕事を効率よく進めることが“デキる”ビジネスパーソンには必要なようだ。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)