同時多発テロ事件が起きたフランスで、このようなスタイルで街を歩くとはなんとも大胆不敵。「イスラム国(IS)」の支持者であることをアピールするTシャツを着た若者たちが仏南部のマルセイユに現れ、殺人未遂事件を起こしたとして注意が呼びかけられている。
パリからは数百km南のモナコにも近いマルセイユの街から、ISを支持する暴漢が出現しているとの話題を英メディア『mirror.co.uk』が伝えている。事件が起きたのは18日午後7時50分ごろ。現場はユダヤ教の礼拝堂と学校を兼ねる「Yavne(ヤブネ)」という街の北部にある文化施設の付近で、そこから出て来た男性教師が被害にあったという。
その男性はキッパーと呼ばれるユダヤ民族独特の帽子をかぶっており、通りを歩いていたところで3人の見知らぬ男たちに呼び止められた。「ユダヤ人なのか」と尋ねられ、そうだと返事したところ激しく罵られ、脅され、持っていたナイフで腕と脚を刺されたという。そこに1台の車が現れたことから犯人らはスクーターに乗って現場から逃走。男性は重傷を負ったものの、幸い命に別状はない。
地元検察当局のブライス・ロビン氏は男性教師の証言をもとに、この犯人グループのある者はISを支持するTシャツを着用し、ある者は携帯電話にフランスでは知らない者はいないモハメド・メラという凶悪犯(故人)の画像があったと発表している。メラは2012年3月に起きた「ミディ=ピレネー連続銃撃事件(死者8名、負傷者5名)」の容疑者として警察官に射殺された20代の若者。反ユダヤを謳っていた。
※ 画像はdailymail.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)