海外発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】アイルランド特殊部隊、米・狙撃競技大会で各部門を総なめ!

2005年の人気映画『ザ・スナイパー/The Matador』に、アイルランドも関わっていた意味がなんとなく理解できるような出来事が伝えられている。アイルランド国防軍の特殊部隊の狙撃の腕は、今やSEALs(米海軍特殊部隊)やFBI/SWATよりも上を行くようだ。

米ジョージア州フォート・ベニングで先月に行われた『United States Sniper Competition』という狙撃競技大会。そこで本年度、大変な実力を発揮して優勝したのはアイルランド国防軍(義勇軍)代表の特殊部隊“Army Ranger Wing”であったことを、アイルランドのメディア『sundayworld.com』が伝えた。競技は4日間、湿地や沼の多い米国南部独特の深い森、藪の中で昼夜を問わず繰り広げられ、時には草にまみれたギリースーツを被り、ほとんど休息もない中で各スナイパーには自慢の腕を発揮すべきチャンスが16回訪れるという設定であったという。

英・独・カナダ・デンマークからの特殊部隊や米・陸軍精鋭部隊、“エアボーン”こと空挺部隊、海兵隊、山岳師団、ハイジャックと対峙することで知られるFBI/SWATの名スナイパーまで参加し、計37チームが狙撃の腕を争い合ったこの大会。大変な熱戦が繰り広げられるも、最終的にはインターナショナル部門と総合部門のいずれにおいてもアイルランド国防軍代表の“Army Ranger Wing”が勝ち取った。彼らは2011年から2年連続で2位につけるなど常に強豪チームであったという。

アイルランド国防軍は世界一の凄腕スナイパーを多数擁しているという事実を世に知らしめた次第だが、第二次世界大戦に参戦することのなかったこの国の兵力は平時で1万人弱、陸軍には予備役として1万5千名弱が登録されているのみだといい、中立的政策であるため北大西洋条約機構(NATO)には入っていない。

また米国のスナイパーたちは、うかうかしていられない状況にある。今年2月にはアフガニスタンほかに派遣された経験のある英海軍のスナイパーが、173名のキル数をカウントしたと大きく報じられた。これはイラクでの「ラマディの戦い」で大活躍し、映画『アメリカン・スナイパー』のモデルにもなった米軍史上最強のスナイパー、クリストファー・スコット・カイル氏(2013年2月没 享年38)の160名を超えている。ただしテロリストらが殺害のターゲットとする危険が高いため、そのスナイパーの情報は明らかにできないという。

※ 画像はledger-enquirer.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)