今年8月にその販売台数が全世界で2,530万台に達したという「PlayStation 4(プレイステーション4)」。なんとこのPlayStation 4が、イスラム国(以下IS)のテロリストらによる情報交換に使われているといったニュースが飛び込んできた。『dailymail.co.uk』が報じている。
ベルギー連邦内務大臣のジャン・ジャンボン氏によると、PlayStation 4のネットワーク(consoles networks)に、ISがテロリストとコミュニケーションするチャンネルが隠されていたことを、複数の諜報機関が発見したという。月間アクティブユーザー数が9億人に達する世界最大のメッセンジャーアプリ「WhatsApp」よりも、PlayStation 4のネットワークは監視が厳しいとされる。
ISテログループと関連があると自称するハッカー集団、「サイバーカリフ国(Cyber Caliphate)」が、今年1月12日に米国防総省のYouTubeとTwitterのアカウントをハッキングし、内部情報を流出させたことは記憶に新しいが、今回のパリ同時多発テロでは、このサイバーカリフ国がISの次のターゲットを決定する際のメッセージの暗号化などに関わっていたことも指摘されている。
「ISはビデオ、ネットを駆使してより若く教育された欧米人を大量にリクルートしている。ISの新しい戦力となった知識のある若者が、様々な種類のアプリを使って攻撃を仕掛けてくるのだから手に負えない。訓練された諜報機関であっても暗号の解読は非常に難しい。我々はISに2歩も3歩も遅れをとっているのが現実だ。さらに厄介なのは、彼らが使用するメッセージは、ある一定の時間が過ぎると消去されるように仕組まれていることだ」とある安全保障専門家は話す。ネットワークを通して、攻撃の場所やタイミング、自爆テロの配置などの情報が共有されているという。
※ 画像はmetro.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 A.C.)