そこのけそこのけ巨豚が通る。中国の緑豊かな農耕地帯で、豚の背に乗って散歩する男性が話題になっている。『人民網』が伝えている。
中国河北省北西部に位置する張家口市は、農耕・遊牧両地帯の接触地であり、馬・羊毛・毛皮の集散が盛んな地域として知られている。張家口市在住のZhang Xianpingさんは養豚業をはじめて6年になるが、つい最近食用として育てていた豚をペットとして飼うことにした。このメス豚、2歳にして体長152cm、肩高91cm、体重597kgにまで成長。Xianpingさんは他の豚たちと同じように育てていたが、食欲旺盛ですくすく育ってしまったという。人間をちっとも怖がらないこの豚にXianpingさんは特別な愛着を感じているようだ。馬のように装具もいらず、背中にまたがり散歩をすることもできる。乗り心地は意外に安定しているのかもしれない。
ちなみに120kgの平均サイズの豚からは60kgの肉と15kgの内臓がとれるというから、この豚からは300kgの肉と75kgの内臓がとれる計算になる。しかし上には上がいるもので、世界記録はアメリカ、テネシー州のポーランドチャイナと呼ばれる品種の「ビッグ・ビル」で、体長270cm、肩高150cm、体重1,157kgもあったという。横綱白鵬が158kgというから、7倍以上の大物だ。ここまで大きくなるとペットとしては向かないだろう。
※ 画像はchinapic.people.com.cnのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 A.C.)