ただでさえ狭いエコノミークラスの座席、前に座った乗客が一言の断りもなく思い切りシートを後ろに倒そうものなら…飛行中の旅客機においては、そうした不愉快さが原因となって大きなトラブルに発展することがままある。このほどロサンゼルス上空で…。

18日夜、上空を飛んでいたロサンゼルス発サンフランシスコ行きサウスウエスト航空（本拠地：テキサス州ダラス）2010便において、乗客同士の間にとんだトラブルが発生したことを『NBC News』が伝えた。ある女性の乗客が座席を後ろに倒したことに後列の男が腹を立て、その首を絞めた。女性が「窒息する」と大声をあげたところ、男は彼女の頭を引っ叩いたという。

見ず知らずの乗客の間で大変なトラブルが発生しているという連絡を客室乗務員から受け、機長は管制塔にロサンゼルス国際空港への引き返しを要請。通報を受けていた警察官が着陸した同機に乗り込み、暴行の容疑で男を一時拘留した。136人の乗客には他の飛行機が用意され、予定より約5時間遅れでサンフランシスコに到着したという。なお女性には、命にかかわるような怪我はないとのことだ。

エコノミークラスにおいて断りなくシートを倒すのは、後ろの乗客にとってやはり不愉快なこと。日本人旅行者においては「恥ずかしさ」を理由に黙ってシートを倒す例も多く、また食事の際にシートを前に戻すという決まりを知らない、あるいは守らない様子は海外でも時おり不評を買っているという。

※　画像はnbcnews.comのスクリーンショット。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）