「20代とみられる妻との間に男児をもうけた高齢の夫が、その2人をロープで縛りつけて仕事に出ている。健全な家庭生活とはとても思えない」。中国でこのほど、近隣住民からのこうした情報に警察がその家を訪問。ある異様な家族の存在が表沙汰になった。
中国・河南省濮陽市の陳麻口(Chenmakou)という村に暮らすWang Mengyiさん(70)。彼には4年前に結婚した25歳という年の離れた妻がおり、2人の間に誕生したQingda君は2歳になった。この画像は豪メディア『news.com.au』によるその記事のスクリーンショット。一見幸せそうな家族に見えるが、実は「あまりにも受け入れ難い光景だ」として彼らは警察にある事について通報されていた。年金生活の傍ら畑を耕しているMengyiさんが仕事に出ている間、妻子はロープに縛られて柱や木につながれ、庭でじっと彼の帰りを待っているというのだ。
「妻には精神疾患と身体障がいがあります。自分の名前すら名乗れないほど重く、わが子の世話もできません。ロープで縛っておかなければ逃走するため、それが一番安全なのです」と釈明したというMengyiさん。また、自分の留守中にはWang Chunyiという叔父も来て面倒をみてくれるなど、親族には理解者が多いと話した。また「この子が唯一の生き甲斐」というも、息子が成人した時に自分はこの世にはもういないと考えるのか、いずれは若い夫婦のもとに養子にもらわれることを望んでいるとも話したそうだ。
生涯ずっと独身を通していたMengyiさんが、なぜ60代後半になってそのような若い女性との結婚を考えたのか。重い精神疾患を持つ女性を妻に迎えるという決意は情けか愛か。近隣住民は「彼の真意がわからない」と首をかしげ、中国版Twitter「ウェイボー/weibo」などSNSでは、“肉体関係を持ったらたまたま妊娠して責任を取っただけなのでは”、“障害者手当の横取りか”、“強姦が趣味の好色ジジイ”などと批判ばかりが目立つ。Mengyiさんのそんな行動を刑事告訴とするか民事不介入とするか、警察も慎重な姿勢を見せているもようだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)