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writer : ac

【海外発!Breaking News】ホットドッグから「人間のDNA」検出。衛生面の問題も指摘(米)

アメリカの国民食として野球観戦時には必ず見かけるホットドッグ。そのソーセージなどから人間のDNAが検出されたとして、米『CNN』をはじめ複数のメディアが伝えている。

太さ2~3センチもある大きなソーセージをパンにはさみ、ピクルスやケチャップをたっぷりとつけて食べる手軽な食事として人気のホットドッグ。2014年のアメリカのホットドックとソーセージの消費額は55億ドル(6600億円超)にも上る。しかしながら、このたび食品の成分分析を専門に扱う研究機関「クリア・フード(Clear Food)」が行った調査結果は、かなり衝撃的だ。

調査はアメリカ10店舗で販売されている75の人気ブランドから345本のサンプルを抽出して行われた。その結果、ベジタリアンホットドッグのソーセージにおいて10%に肉が含まれていることが判明。また、サンプルの20%に衛生的な問題があったとしている。人間のDNAが検出されたのは全体の2%になり、その67%がベジタリアンソーセージだったようだ。原因の多くは髪の毛、爪、つば、血液が疑われるという。28の製品では材料表示にないチキン、ビーフ、七面鳥、羊、豚肉の使用が発覚した。

食の安全が専門のミシガン大学教授メリンダ・ウィルキンスさんは、「調査結果はとても興味深いものです。ただしクリア・フードはホットドッグにどのくらいの割合で人間のDNAが含まれていたのかを公表すべきです。それがほんのわずかな量であっても存在したということになってしまうのですから」と更なる情報公開を求めている。

クリア・フードの創設者は、「食品業界にとって決して望ましい結果ではありません。しかし問題がほとんどない企業も存在することを忘れないで下さい。私たちが質の高い解析結果を公表することは、消費者により安全な食品を提供する環境を作る最初のステップとなるのです」と前向きに語っている。ターゲット、セイフウェイ、ウォルマート、トレーダー・ジョーズなどの大手スーパーの商品はほぼ合格点だったようだ。

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(TechinsightJapan編集部 A.C.)