「早く16歳になって運転免許を取得したい」と言うアメリカのローティーンたち。こっそりと親の車を運転しては事故を起こす事件が時おり伝えられている。このほどノースカロライナ州メックレンバーグ郡シャーロットで11歳の男児が、通っている小学校の教師の車を盗むという事件が発生した。
盗まれた車は2010年型のシボレー・マリブ。袋小路に捨てられているところを発見されたが、あちこちが凹み、シートにはガムがへばりついてジュースをこぼした跡もあり、誰が吸ったのか床には10数本のタバコの吸い殻が悪臭を放っていた。
シャーロットのメディア『wcnc.com』が報じたところによれば、教え子の11歳男児(子供の将来とプライバシーを考慮し、名前などは明らかにされず)に車を盗まれるという被害にあったのは、公立学校郡『Charlotte-Mecklenburg Schools』に勤務するエイドリアン・フリードリックスさんという教師歴16年のシングルマザー。彼女が車のキーがないと気付いた時にはすでに遅かったという。
自身にも、コナーくんという心臓の外科手術を受けて1年になる10歳の息子がいるフリードリックスさん。コナー君は事件の翌日、久しぶりに野球の試合に出場することを楽しみにしていたが、車内に置いてあった野球用品はすべて盗まれてしまった。またフリードリックスさんの14万円相当の電子機器も盗まれており、そうした盗難被害や車の破損についての確認手続きが済まなければ車は利用できない。おまけにタバコを大量に吸ったことがわかる車内の臭いに、彼女は「心臓への影響が出るため息子を乗せるわけにはいきません」と語り、これでは日常生活もままならないと落胆している。
※ 画像はwcnc.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)