イギリスに本部を置き、世界でビジネスを展開させているホテルブランド「トラベロッジ」で先月28日、顧客の信頼が一気に失墜するような事態が発覚した。浴室の通気口の奥にカメラが仕込まれていたのである。

英オックスフォードの東に位置するウィートレイの「トラベロッジ（Travelodge）」ホテルで、バスルーム壁面の通気口の裏側に隠しカメラがあることをスコットランド・エジンバラ出身のハーモニー・ハシェイさん（23）という女性宿泊客が発見した。彼女は全裸でシャワーを浴びている際にそれに気づき、ウェブカメラであることを悟ると部屋から持ってきたフォークで思い切り突き刺してやったという。

盗撮被害にあった女性は数知れないことから、顧客のプライバシーを侵害する許しがたい行為だとハーモニーさんは管理人に抗議し、ホテルは警察に通報した。彼らはカメラに接続されていたUSBケーブルはパイプの中を通ってホテル管理人室の食器棚につながっていることを突き止め、設置者やその時期、映像データなどについて現在も事情聴取を進めている。

その後トラベロッジのシニアマネージャーを名乗る人物から謝罪の電話を受け取ったハーモニーさん。「あなたがシャワーを浴びている際にスイッチは入っていなかったことがわかりました。その映像を誰も見ていませんからご安心下さい」などと言われ、料金も全額返金されると説明されたという。ホテル側は警察の捜査に全面的に協力する姿勢を見せているが、このニュースによる顧客離れは避けられないであろう。

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（TechinsightJapan編集部　Joy横手）