故ポール・ウォーカー(享年40)の娘メドウさん(16)が、自動車メーカーのポルシェを訴えた。「友人の運転するポルシェに乗り込んだ父が事故死したのは、ポルシェ側の責任だ」というのがメドウさんの主張だ。
2013年11月に、友人がハンドルを握るポルシェ・カレラGTに乗り込んだポール・ウォーカー。「ドライブに行こうぜ」と明るく通りに出たポールだが、車は直後に街灯や街路樹などに激突。車は一気に炎上し、ポールは大怪我と大火傷により帰らぬ人となった。
そのポールがかつての恋人となした娘メドウさんが、ポルシェを相手取り訴訟を起こした。メドウさんは「父の乗っていたポルシェ・カレラGTには安全機能が欠けていた」と主張。それさえ完全なものであれば事故が起きることも父が死ぬこともなかったとしているが、直後にポルシェは以下のような声明を発表した。
「以前にも申し上げましたように、ポルシェの車で怪我をする方が出るたびに我々は悲しい気持ちでいっぱいになります。」
「ですが本件につきましては、当局の報告書にも“この悲劇的な事故は無謀運転とスピードの出し過ぎが原因”とはっきり記されていると思います。」
なおポルシェを運転していた友人も、ポールと共に他界。その友人の妻もポルシェを提訴し「サスペンションに不具合があり、適切な安全機能が欠けていた」と主張したが、これに対してもポルシェ側は「運転手が車の操作を誤り、メンテナンスも適切ではなかった」と反論している。ポールの死から間もなく2年。遺族は怒りと悲しみが今もおさまらない様子だ。
※画像は、『Instagram meadowwalker』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)