約190万円にも相当する大量の人民元のお札を、誰にも見つからないような場所に隠し持っていた中国・江蘇省のある女性。4年後、そのお札を手渡された息子は愕然とした。使い物にならないほど腐敗していたのだ。
中国・江蘇省のある村で、コツコツと貯めていた10万人民元もの大金をビニール袋で包み、鉄製のボックスに入れて自宅キッチンの床下にそっと隠した女性。それを取り出したのはたった4年後のことであったが、紙幣はすでにボロボロに朽ち果て、大変なショックを味わっているという。
中国のメディア『網易新聞(news.163.com)』が伝えているところによれば、その大金は息子のZhangさんのためであった。今年の4月に彼が結婚するにあたり、母親は「私が貯めたお金で素晴らしい挙式を」と言ってそのボックスを掘り起こし、ビニールを開封したという。紅色の柄、厚さ、感触は間違いなく人民元の紙幣そのものだったが、あまりにもボロボロで触れた途端にさらに砕ける始末であった。
それを紙幣として扱ってくれる結婚式場などあるまい。Zhangさんは袋ごと「中国銀行(Bank of China)」の地元の支店に持ち込んで新しい紙幣に交換をと依頼したが、「同じ金額をお渡しすることはできない」と言われてしまった。もっとも担当者は親切で、南京市の支店に紙幣を1枚ずつ撮影した画像を送り、少しでもよい評価をと照会してくれているという。
お札を隠しておいてネズミにかじられた、シロアリに食べられたといった同様のアクシデントは世界各地で起きており、決して中国の話だけではない。本人が亡くなった後、一番知られたくなかったであろうお嫁さんに発見され、家族の失笑を誘うケースが往々にしてある。
※ 画像はnews.163.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)