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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】愛する妻、母をガンで失った遺族、思い出を胸に広大なヒマワリ畑を育てる(米)

ガンと闘った末に他界した米ウィスコンシン州のある女性。妻として母として彼女を深く愛していた遺族の悲しみ、喪失感はなかなか癒えない。だが彼らは今年6月、手に手をとってついに立ち上がった。思い出を美しい花畑に変えいつまでも…と広大なヒマワリ畑を作り始めたのであった。

ウィスコンシン州のオークレアで今、州間高速道路85号線沿いの4.5マイル(約7.2キロ)にもわたって広がるヒマワリ畑が、鮮やかな黄色の花であふれんばかりだと評判である。しかもそこにヒマワリの種を植え、水を与え続けたのはなんと個人。難治の病に倒れ天国に召された女性を偲び、彼女の夫と子供たちが植えたものであった。

ドン・ジャキッシュさんの妻バベッドさんは、多発性骨髄腫のため6年の闘病生活の末に先に他界した。遺族は臨終間際のバベッドさんとある約束をしていた。それは広大なヒマワリ畑を作ることで人々の関心を集め、同じようにその病や医療費に苦しめられている患者や、研究にあたっている医療機関施設に寄付しようという慈善の募金活動。こうして遺族は今年6月、悲しみを心に秘めながら州間高速道路沿いへの種植えを始めたという。

やがて一帯は美しい黄色の大輪を咲かせたヒマワリで埋め尽くされた。娘の1人であるジェニー・ホワイトさんは『ABC News』の取材に、「ヒマワリの花は優しく朗らかだった母の人柄そのまま。この美しい風景に、私は今でも母に抱かれているような気分になります」と、そしてドンさんは「妻は誰からも愛されていました。そんな彼女と過ごすことが出来た私は本当に幸せ者でした」と、それぞれしみじみと語っている。

ジャキッシュさん一家は公式ウェブサイト『babbettesseedsofhope.com』を立ち上げ、この畑に心奪われた人々に募金への協力を呼びかけている。この画像はその“ギャラリー”で紹介された画像のスクリーンショットだが、そこで閲覧できる3本の動画も人々に深い感動を与えてくれるに違いない。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)