海外発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】アメリカの地方部でもついに振り込め詐欺。日本ほど巧みな演技ではないものの…。

高齢者などからその財産を盗み取ろうとする、非常に許しがたい振り込め詐欺。「アジア人独特の狡猾さ」などと言われることも多かったその詐欺行為が今、アメリカの平和な町でも横行し始めているようだ。

アメリカでも数年前から報じられるようになっていた、振り込め詐欺。ウィスコンシン州ミルウォーキーでは先週、自動車事故の被害者を装った詐欺犯により一般人女性がまんまとお金を騙し取られる寸前であったもよう。女性は地元メディアの『WISN-TV』でその手口を紹介し、市民への警戒を呼びかけた。

「お前の娘のオトコが自動車事故を起こして、オレの弟の車を壊しやがった。オレたちはヤバイことをして逃走中だから警察に頼るわけにはいかねえ。ムカついたから2人を人質にとってやったぜ。解放してほしければ今すぐウエスタンユニオン銀行にあるオレの口座に3,000ドルを振り込め。娘の頭に銃を突き付けて待ってるからな。なんならレイプしてやってもいいんだぜ。」

突然の電話でそう告げられた母親は28分にわたる通話の末、兄に相談して警察に通報してもらい、続いて娘の無事を確認できたという。しかし同様のケースで1,500ドルを騙し取られたという被害者がすでに1人いるとのこと。このたびの犯人は“逃走中”“レイプ”といった不穏な言葉を用いたために女性は通報の必要性を感じ取っているが、もしも犯人がグループで娘の友人、加害者、警察官などを巧みに演じるほどの悪知恵が働いた場合、この女性も騙されていた可能性はある。

こうした犯罪を撲滅するために、まず何よりも電話を受けた側に騙されないだけの冷静さと工夫が必要になる。同市ハートランド警察署長のロバート・ロッシュ氏は、この事件について「効果的な対処方法は非通知でかかってくるそうした電話を留守番電話に録音させることです。彼らはもっともらしい話をしてきますが、海外からかけている場合すらあるのです」と説明している。ちなみに昨年1年間に日本で把握された振り込め詐欺被害は過去最多の380億円と、撲滅どころかいまだ膨らんでいるという。

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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)