海外発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】「イスラム国」入りしていた英ラッパー、変装してトルコに逃亡か。

“エル・ジニー(L. Jinny)”の愛称で呼ばれていたラッパーのリリシスト・ジンが、義勇兵として参加していた「イスラム国(IS)」からどうやら脱走したもよう。トルコに逃げ込んだ可能性が指摘されている。

イスラム過激派ジハード団の幹部を父親に持ち、イギリス育ちというラッパーのリリシスト・ジン(Lyricist Jinn 本名:Abdel-Majed Abdel Bary=24)。今からちょうど2年前にシリアに渡り“自由シリア軍”からの拷問を経験したのち、「イスラム国(以下IS)」の戦闘員になっていた。そのジンがトルコに逃げ込んだ可能性を英紙『サンデー・テレグラフ(The Sunday Telegraph)』ほかが報じている。

それによれば、シリア北部ラッカのタル・アブヤドという土地からISの部隊が撤退を決めた中、ジンは難民に変装して国境を越えた北側のトルコ・アクチャカレにうまく逃げ込んだもようだ。だが罪もない人々を襲撃するためにマシンガンを握りしめ、残酷極まりない方法で処刑を行い、生首とともにポーズをとるジンの写真がいくたびも公開されており、トルコを経由して英国に戻りたいとの姿勢を示したとしても、待っているのは一生の刑務所暮らしであろう。

この画像はfacebook.com/LyricistJinnのスクリーンショットで、英メディア『dailymail.co.uk』が昨年3月に伝えた“リリシスト・ジンはISに誘拐され洗脳された”なる記事を、彼が「またメディアがテキトーなことを書いてるぜ」と批判した、Facebookにおける最後の投稿である。その誤解がとけた後も、黒い覆面から出ている目元が似ていることから「ジンが聖戦士ジョン(ジハーディ・ジョン)ではないか」と疑う報道も多かった。そちらの正体についてはロンドン育ちの元プログラマー、モハメド・エムワジであることが判明している。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)