子宮頸がんに侵され、生後たった7か月の可愛いわが子を残し、あの世に旅立たなければならないという25歳の女性。愛する夫と友人は、彼女のためにせめてもと素晴らしい結婚式を計画中だ。英メディア『mirror.co.uk』がハートブレーキングなニュースを伝えている。
パートナーのスコット・ベントンさんとともに、昨年12月20日に誕生したワイアットくんという可愛い男の子を育てている英ウェスト・ミッドランズ州ブラウンヒルズ在住のアニー・マーストンさん(25)。彼女はワイアットくんの笑顔をあとどれくらい見ることができるのであろうか。新米ママの悲しい運命に、全英が目頭を熱くさせている。
25歳になり、国民保健サービスから「子宮頸がん細胞診検査」の案内状を受け取っていながら、妊娠がわかったために「うっちゃっていた」というアニーさん。ところが不正出血するようになり、かかっていた「Walsall Manor Hospital」で精密検査が行われ、そこで子宮頸がんであることが判明。腫瘍はすでに6cm大になっていた。アニーさんは不安を抱えながらも胎内で無事成長を遂げているワイアット君の命を優先させ、がん治療を断り続けた。その間、どんどん勢いを増したがんは肝臓に転移。このほど「末期で余命は数週間」と告げられてしまった。だが気丈なアニーさんはその時の思いを『Birmingham Mail』紙にこう語っている。
「重い病になってしまった女性で、真に愛せる男性を見つけ、赤ちゃんにも恵まれたという人はほとんどいないわ。スコットとは知り合ってもう8年よ。それを思うと、私はいろいろな意味で幸運な人生だった。妊娠・出産は素晴らしい経験だったし、ワイアットが無事誕生したのも奇跡的なことよ。」
スコットさんは家族やアニーさんの親友であるローラ・ホワイトさんに相談し、ウォルソールにある「バロンズ・コート・ホテル(Baron’s Court Hotel)」で8月7日の挙式、およびセンターパークスへのハネムーンを急きょ計画した。まだ幼い子のためにも湿っぽくなることだけは避けようとDJ、弦楽四重奏、プロのカメラマンほかを呼び、馬車も準備して思い切り明るく派手な式を繰り広げたいと考えているという。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)