1997年7月にイギリスから中華人民共和国に返還され、「香港特別行政区」のくくりが誕生。だが、そこの人々は何かにつけて中国のやり方に異議を唱えてきた。そんな中、香港のアーティストが面白いイラストを発表して大きな話題となっている。
「香港を中国と一緒にしないでください。私たち香港人は中国人とは違いますから。」
こんな思いをイラストにぶつけたのは、香港を本拠地とするアートスタジオの『Local Studio Hong Kong』。左側の赤を中国、右側の緑を香港として比較しながら、20ほどの相違点を簡潔に描き出してみたという。画像は彼らのFacebookのスクリーンショットだが、左下の「愛」については“私たち香港人が書く愛には「心」が込められています”と、そして中央のトイレの便器は“中国人は使用後に流しもせず不潔ですが、私たちは違います”と、さらに右のピラミッドは“私たち香港人はバランスの取れた食生活を心がけていますが、中国の食品は危険なものだらけです”と解説されている。
ほかに注目を集めたイラストは、地下鉄の車内について“中国人は優先席4人分を独り占めして横になりますが、私たちは優先席には座りません”、インターネットやSNSについて“中国人には「微博(ウェイボー/weibo)」しかありません。Gmailも使えません。でも私たちはTwitterやFacebookも、またスマホではLINEだって楽しんでいます”、そしてテレビ放送については“中国はCCTVを見なければなりませんが、私たちは選択肢が多すぎて誰も見ていないようなテレビ局すらあります”と示した。
もちろん中国共産党の一党支配体制や威圧感たっぷりの警察を批判するイラストもあり、対する国の三権分立が分かりやすくイラスト化されている。完全に揶揄された形の中国の人々がどのような形で反撃に出るものか、そちらにも注目が集まっているようだ。
※ 画像はfacebook.com/localstudiohongkongのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)