いつから中国の人々はそんなトールサイズになってしまったのか。昨今の恵まれた経済事情がグルメな暮らしを当然のものとさせたからか、彼らの平均身長は日本人のそれ（近年では男性約170cm、女性約158cm）とは比べ物にならないほど高いようだ。

このほど中国国務院情報局（Chinese State Council Information Office）が、20歳～25歳までの中国人男女の平均身長について最新のデータを発表した。以前から背が高いことで知られるのは山東省の人々だが、女性の平均身長は169.45cm。170cmを超える上背の高い女性たちが至るところで町を闊歩しているという。

中国における34の行政区画（22省・5自治区・4直轄市・2特別行政区、そして自国領と見なしている台湾）の背の高い順は、以下の通りであった。

・1位　山東省（男性：175.44cm　女性：169.45cm）
・2位　北京市（男性：175.32cm　女性：167.33cm）
・3位　黒竜江省（男性：175.24cm　女性：165.25cm）

また低い順で示すと、1位は広西チワン族自治区（男性：168.96cm　女性：158.96cm）、2位が湖南省（男性：168.99cm　女性：159.10cm）、3位が雲南省（男性：169.24cm　女性：159.33cm）となる。

つまり、南部で育った人々より北部で育った人々の方が概して背が高いと言えるそうだ。ただし中国の衛生当局はこのほど、国民の栄養事情がよくなりすぎ、脂肪分の摂取が増えたことから中国人の11.9％、つまり10人に1人が肥満（BMI28超）であることを発表した。特に小学生から高校生といった成長期の子供において肥満の割合は男子9.6％、女子6.4％、これは10年前の2倍だといい、高身長はともかくポッチャリ体型の増加だけは歓迎される話ではないようだ。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）