eコマースといったインターネット・マネービジネスを確立し、日常生活における便利なサービスとの提携でさらに発展を遂げている中国の「アリババ・グループ」。彼らがなんと精子バンクのビジネスにも乗り出し、早くも応募者が殺到したもようだ。
インターネットによる新ビジネスとして、中国にある7つの「精子バンク」と15日から提携するようになった同国最大のインターネット企業「アリババ・グループ(阿里巴巴集団)」。『南華早報(South China Morning Post)』によれば、浙江省杭州市を本拠地にしているウェブサイト『Juhuasuan.com』の精子バンク登録案内に対し、最初の3日間で2万2千名超もの提供希望者が殺到したことが伝えられた。
男性らはオンラインでの応募が可能だが、3か月以内の健康チェックが義務付けられている。「Taobao and KingMed Diagnostics」という臨床検査研究所により精子の量や質について検査され、基本的に健康で、凍結および解凍してもなお一定数の精子が元気に泳ぎ回る精液だけが登録の対象となる。そうした条件にパスして提供が決まった者に、5,000元(日本円にして10万円弱)の報酬が支払われることに大きな魅了があったようだ。
なお、中国での精子バンクの需要は日本よりも高いと考えられる。中国人の多くが「優れた才能、資質を持った子供を得るためには精子バンクをも利用したい」と考える傾向にあり、精子バンクは慢性的に供給不足の状態にあるというのだ。また2012年2月には、湖北省の名門国立大学「武漢大学(Wuhan University)」医学部の学生であるゼン・ガン(Zheng Gang)さんが精子ドナーとしてせっせと提供していた中、無念にも心臓発作で23歳にして亡くなってしまった。“行為”があまりにも頻繁であったことが原因だと伝えられている。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)