このほど中国・山東省で、30代の女性が夫への恨みを込めて入水自殺を図ろうとする騒動が起きた。「XXXしてくれないのなら死んだ方がマシ」 自分の命をこんな脅迫の道具に使う女性があまりにも多い中国、男性の間でも物議を醸しているもようだ。

山東省の徳州市でこのほど、30代の女性が湖で入水自殺を図ろうとした。通報を受けた警察官が到着するまでの20分間、見守る人々をひどくハラハラさせるシーンが展開されたことを中国のメディア『dezhoudaily.com』が伝えている。

目撃者の話によれば、警察官の必死の呼びかけにもだんまりを続けていたその女性。岸ではその夫が彼女に何やら怒鳴りつけていたが、周囲から「君自身が奥さんを助けろ」と促されてしぶしぶ入水。しかし水の中で夫婦喧嘩はさらに激化し、夫は妻の首を絞めて頭を激しく揺するなどしたため、警察官があわてて湖に飛び込み両者を岸に救い上げた。

女性が自殺を思い立った理由は、欲しかったハンドバッグを夫が買ってくれず結婚生活に幻滅したからであった。「そんなことで命を無駄にしてはならない」と警察官は女性を説得し、夫婦喧嘩の仲裁も。夫が「もっと寛大で優しくする」と約束して妻はようやく気が済んだ様子だったという。中国では近年、ほんの気まぐれから衝動的に自殺を図るケースが増えている。先には広東省で、誕生日なのに誰からも“おめでとう”の一言がなかったことに腹を立てた20歳の女性が、自宅マンションの19階から「飛び降りてやる」と叫んで泣きじゃくり、通報により駆け付けた警察官が保護した。中国の自殺者は年間約25万人、未遂事件は約200万件にもおよぶという。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）