「栄養が豊富だしネズミは最高の食材」などと母親が言い、ある朝の食卓に出された生々しい料理。中国の20代女性がその写真をSNSに投稿して波紋を広げている。そして専門家の意見は…!?
中国・福建省福州市在住のChenさんという女性。家族のためと手料理をあれこれ作ってくれる母親の気持ちは嬉しいものの、どうしても食べたくないものに“ネズミの煮込み”があるという。その写真をSNSに投稿したところ、人々はグロテスクだと仰天。『人民日報』電子版もこの件を紹介し、物議を醸しているもようだ。
「ある朝、こんな料理が食卓に出てきたのよ。母は“栄養豊富だから全部食べて”なんて言うの。最初はウサギの煮込み料理かと思っていたけれど、ネズミだと聞いてひるんじゃった。」
「すると母は“苦労してこの料理を作ったのに”と言い出したの。ネズミの毛をむしるのが大変な作業だったらしくて。だから目をつぶって無理やり食べ、それから仕事に出かけたわ。でもその日は午前中ずっと気持ちが悪くて…。」
これには、福建省の大学で生活科学部の教鞭をとっている人物が「危険ですよ。ネズミを食べるのはやめた方がいいです」と警告。げっ歯目の哺乳類は人畜共通感染症であるトキソプラズマ、サルモネラ、野兎病ほか細菌を10数種類保有している可能性があり、ヒトに感染すれば重い全身症状を発症することを十分に理解しなければならないとしている。
だがネズミは福建省8大珍味のひとつといわれ、干したネズミ・ジャーキーは特に人気だという。脱毛を防ぐ効果もあると信じられており、Chenさんの家庭では“ネズミ1匹で鶏3羽分の栄養”がなかば口癖になっているそうだ。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)