海外発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】米旅客機、パイロットの判断ミスで18,000フィート急降下! 酸素マスクも下りず緊急着陸。

約33,000フィート(約1万メートル)という上空から、何十分もかけて徐々に飛行高度を下げ、目的地の空港に近づいていく一般の旅客機。それをたったの3分間で18,000フィート(約5,500メートル)も急降下させれば、乗客の心身にどれほどの負担をかけることになるか。米スカイウェスト航空機の乗客がとんだ恐怖を味わったもようだ。

米国の22日、ニューヨーク州バッファローの空港に緊急着陸となったのは「スカイウェスト航空(本拠地:ユタ州)」のシカゴ発ハートフォード(コネチカット州)行き5622便。上空を飛行中、わずか3分の間に8,500メートルから3,000メートルへと急激に高度を下げたため乗客らはパニックと化し、恐怖と息苦しさで次々と気分が悪くなっていったことを『NBC News』ほかが伝えている。

実は“ノーズダイブ”と呼ばれるこのたびの激しい急降下は、パイロットの判断ミスによるものであった。クルーから「乗客が失神しました」との連絡を受け、機長は「酸素供給量に問題があるようだ。これでは乗客が次々と呼吸困難に陥る」と考え、管制塔に与圧装置の不具合発生を報告すると酸素濃度の少しでも高い地上を目指して急降下を図ったのであった。

バッファロー空港で待ち受けた医療チームは失神したその乗客と、急降下により体調不良に陥った17名(うち子供が2名)を診察。スカイウェスト航空はほかの乗客75名を休憩させるためある宿泊施設への移動を手配した。だが失神した客は健康上の問題が原因で、機体の急降下はパイロットの早合点による誤った選択であったことを知り、乗客らは「独LCC墜落事故の後でもあり、非常に恐ろしい思いをした」と不快感をあらわにした。

またこうしたケースだと客室では酸素マスクの装着が行われるものだが、それが下りてこなかったことを疑問視する声も多々出ているもよう。管制塔より与圧装置の不具合について連絡を受けていたこともあり、米・連邦航空局(Federal Aviation Administration)も調査を開始しているという。

※ 画像はnbcnews.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)