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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】「徘徊は危険だから」。妻、86歳夫を鎖で小屋に監禁。(ペルー)

南米ペルーの小さな村で、汚く薄暗い小屋に監禁されている高齢の男性が保護された。2年にわたる囚人同様の暮らしを男性に強いたのは妻。「目を離すとうろうろと外に出てしまうから」というのが理由であった。

このほどペルーのHuauyanという小さな村で、辺鄙なところにある小屋から衰弱しきった高齢の男性が保護された。薄汚い掘っ建て小屋に監禁されていたのはパブロ・タマリス・コラキーヨさん(86)。外に出てはダメだと妻に再三注意された挙句、鎖で繋がれ2年にわたり小屋に監禁されていたのだ。

パブロさんは村の職員が現れた際、飢え死寸前という痩せ衰えた体で困惑した表情を見せた。近隣住民のヴィヴィアノ・ビラレアル・コラールさん(56)は、地元メディアの取材に「このことは私たちも知っていました。でも奥さんはパブロさんが度々外に出て行ってしまうことに困っていたようです。どう注意しても聞いてくれないなら、むしろ小屋に縛りつけておく方が安全だと言っていましたよ」と語っている。

無事保護されたパブロさんは病院に運ばれ、体調が回復した後は公的施設に入所することになるという。長生きすれば誰にも必ず訪れる身体の老いと認知機能の衰え。結婚していれば自分より伴侶のそれを先に痛感する場合だってある。どれほど自分の老いを素直に受け止め伴侶のそれに対しても寛大になれるか、いろいろと考えさせられることの多い事件である。

※ 画像はthetrentonline.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)