犬肉を使用していながらメニューに豚肉と謳っていたとして、メキシコ・ティフアナのチャイニーズレストランが次々と営業停止に追い込まれていることが報じられている。米国との国境に位置し、ロサンゼルスを経由して数多くの観光客が訪れている土地だけに波紋は大きいもようだ。
メキシコの人気の街ティフアナで8日午前、複数のチャイニーズレストランが関係当局の立ち入り検査を受け、豚肉と謳いながら犬肉を使用していた6つのレストランが次々と営業停止に追い込まれたという。きっかけは「Lo Yen City(楽口福)」という店の裏側で行われていた犬の屠殺現場をある客が目撃し、警察に通報したこと。まだ殺されていなかった犬たちについては、地元の動物保護団体がトラックに乗せて保護されている。
この画像はメキシコのメディア『lacronica.com』が伝えているその記事のスクリーンショット。「Lo Yen City」の店の周囲で何やらニオイを嗅ぎまわっている野良犬の姿である。警察官らによる立ち入り検査では調理場から首を落とされた犬が何頭か押収されたが、他の写真では床には犬のむしられた毛が散乱し不潔さが感じられる。犬の激しい吠え声が店の裏手でたびたび聞こえていたとの証言もあるようだ。
この件について「Lo Yen City」の経営者であるYu Yu Chou氏は、地元メディアの取材に「犬を殺したことは認めますが、客には提供していません。犬を食べることは私たちの個人的嗜好ですから」と正当性を主張している。しかし恒常的にそのような食品偽装を行ってきたのかも含め、警察では厳しい取り調べが行われるもようだ。
※ 画像はlacronica.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)