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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】被害総額360億円、ロンドンの有名宝石店街で貸金庫に泥棒。(英)

ロンドンのダイヤモンド販売店がずらりと並ぶ「ハットン・ガーデン」で、大きな貸金庫からごっそりと宝石類が盗まれた。わかっているだけでも被害は日本円にして360億円を下らないもようだ。

宝石職人の町として長い歴史を誇り、ジュエリービジネスの要として知られているロンドンの「ハットン・ガーデン(Hatton Garden)」地区。50を超える宝石店が立ち並ぶ中、1954年に設立された「Hatton Garden Safe Deposit Ltd」という安全管理会社の貸金庫から大量の宝石類が盗まれていたことを複数の英メディアが伝えている。

事件が発覚したのは7日朝8時すぎ。イースターの休暇を終えて出勤した職員が被害に気づいた。アクア・ダイヤモンドと呼ばれる1点50万ポンド(約9000万円)という極めて高価な宝石も盗まれており、被害総額は約2億ポンド(約360億円)。盗難に備えて保険には入っているのであろうが、二度と手に入らない貴重な宝石類も多く、損失は計り知れない

5年ほど前には地下から侵入されたことがあるというこの金庫。ロンドン警視庁の特別機動隊によれば、このたびの侵入経路については専用の器具を使って屋根に開けた穴から建物へと忍び込み、金庫に続くエレベーターの昇降路(シャフト)を伝わって懸垂下降し、壁にも穴を開けて道を作ったとみられるそうだ。アラームは作為的に停止させられており、さまざまなことを熟知している内部の者による犯行ではないかとの憶測も飛び交っている。

事件当時、防犯カメラによる監視システムが作動していたが、犯人はハードドライブをも盗んでおり映像の確認は困難だという。イースターの休暇で銀行も店も4日ほど休業という中、金庫には300ほどの箱と大変な額の売上金が収められていた。またビルには宝石店らが合同で使用しているトイレがあることから、正面玄関の合鍵を複数の人が持っているという。

※ 画像はtelegraph.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)