機長は飛行経験6000時間のベテラン。しかし副操縦士については“謎”とされ人物が明らかにされていなかった、このたびの独旅客機墜落事故。その副操縦士についての情報が、やっと明らかになったもようだ。
独LCC「ジャーマンウイングス」機がフランス・アルプスで墜落した事故について、回収されたボイスレコーダーの録音内容から、機長と思われる1名がコックピットから締め出されたまま操縦席に戻れなかったことが明らかにされた。8分にわたり機体が急降下した際、操縦桿を握りしめていたのは副操縦士ただひとりとされ、テロとの関連も視野に調査が進められていた。
すべての警報装置が鳴り響き、管制塔職員らの必死の呼びかけにもまったく応答せず、メーデー(Mayday)の遭難信号を発することもなく、ついに機首を上げることをしなかった副操縦士には謎と不信感が深まるばかりで、関係者らは同エアラインにそのプロフィールを明らかにするよう強く要請。このほどやっと情報が公開された。
副操縦士はアンドレアス・ルビッツ氏(28)。独ラインラント=プファルツ州ヴェスターヴァルト郡のモンタバウアー出身だという。事故の調査にあたっている仏マルセイユの検察官であるブリス・ロバン氏は、「激しい衝突音の前に機体そのものに何かに強くぶつかったような音が録音されています。副操縦士がこの飛行機を破壊させたと言えるでしょう。彼が何かを意図的に行った可能性があります」などと指摘。副操縦士についての情報公開はまだ十分ではないとみているもようだ。
※ 画像はtelegraph.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)