インドであまりにも頻発している、少女や成人女性に対する性的暴行事件。だがムンバイに“泣き寝入りはイヤ”と立ち上がった1人の若い女性がいた。勇ましいその様子が報じられて話題を呼んでいる。
女性にとって泣き寝入りすることも多い卑劣な痴漢行為。警察に訴えることはもちろん、家族に相談することさえひどく躊躇われ、悩んだ末に自殺してしまう者もいる。それが女性蔑視もはなはだしいインドやパキスタンの日常であった。だがムンバイの大学生Pradnya Mandhareさん(20)は違った。勇気あふれるその様子がインドの女性の間に大きな感動を呼んでいる。
自分の体に執拗に触れてきた痴漢に対し、つねってみたMandhareさん。男が苛立ちを込めて彼女につかみかかってきたため、持っていたハンドバッグで引っ叩くと相手はひるんだ。そこでMandhareさんは男の髪をつかみ、半ば引きずるようにしてKandivli駅の鉄道警察に突き出したのであった。メディアの取材に彼女はこう語っている。
「駅はとても混雑していたのに誰も私を助けてくれず、ただ黙って見ているだけです。でもその男はかなり酔っていて、私でもやり込められるかもしれないと勇気を振りしぼりました。男はとても不潔で、本音を言えばその髪の毛を掴むことにはかなり抵抗がありました。」
レイプ被害に遭った女性は、男性ばかりの警察署で調書を作成するという被害届のプロセスそのものにも耐えられないことが多い。だが今回、Mandhareさんは「警察官はみなさん親切で、きちんと私を助けてくれました。二度と同じ過ちをしないためにも、その痴漢をしっかりと罰して欲しいと思っています」と語っている。
※ 画像はdailystar.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)