米コロラド州で、愛用のiPhoneを取り上げられた12歳の少女が母親を恨み、その飲み物に塩素系漂白剤を入れて逮捕された。殺意があったことを認めているという。
親にとって非常に扱いにくい時期と言わざるを得ない12歳の娘。コロラド州ボルダー郡の保安当局はこのほど、母親の飲み物に塩素系漂白剤を混ぜて殺害しようとした12歳少女(名前などは明らかにされず)の身柄を拘束していることを明らかにした。
事件が起きたのは今月2日。母親はひどく体調を崩して「Boulder Community Hospital」に入院し、漂白剤摂取による急性中毒症状であることが判明した。その前に飲んだスムージーから漂白剤のにおいがしたことを思い出し、娘からたびたび「殺してやる」と言われていたことが気になった母親は6日、警察に調査を依頼。そこで母親がスムージーを作るデキャンタに娘が漂白剤を入れていたことがわかったという。
娘はその後の取り調べに対し、「iPhoneを取り上げられて頭にきた。母親への殺意を抱くようになった」などと供述。娘の身柄は現在ボルダー郡少年拘置所にあり、殺意および計画性があることから第一級殺人罪に問われるもようだ。
わが子がスマホに夢中になって勉強がおろそかになっている、家事の手伝いをまったくしない、家族の会話が成り立たなくなったなど悩みを漏らす親は多い。また、自撮りに夢中になった若者らが足を滑らせて転落、送電線に触れて感電、運転中のスマホ使用で衝突事故といった不幸な死を伝えるニュースや、充電しながら眠りについたところ枕の下でスマホが発火してボヤという事故のニュースもある。
親がスマホを取り上げようとするにはそれ相当の理由があるのだが、12歳の子にそれを理解せよというのは難しい。なおかつそこで生じたトラブルや事件に、今回のように警察がどんどん介入するようになっている。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)