このほど沖縄の那覇空港で、中国人女性のある違法行為を理由に大変な混乱が起きていた。それを伝えるのは日本のメディアばかりと思っていたが、どうやら中国のメディアも自国民に対し、嘆かわしさをこめてこの話題を伝えていることがわかった。
観光旅行はもちろんのこと、市民レベルでも不動産投資のため海外一流都市への進出を図る人々が激増している近年、中国も国をあげて“われわれも早急に民度のアップを”という意識を抱いているのであろう。このほど中国人女性客が原因となって日本の那覇空港で大変なトラブルが起きてしまったことを、中国のメディアは見逃さなかったようだ。
騒動は那覇空港国内線旅客ターミナルで9日の夕刻に発生した。石垣空港から到着し、その後羽田空港に向かう予定で「手荷物受取所」にいた中国人女性3人が、免税店で買い物をしたいという理由から「出発ロビー」に逆行を図ったのだ。この御法度な行為により、これからフライトを利用しようという全ての客についての再びのセキュリティチェックが必要となり、午後5時17分から約1時間にわたりロビーは大混乱。その結果フライトは5便が欠航、25便が最大で約3時間の遅延、6300人以上の足に影響が出てしまった。
このニュースを中国のメディア『msn.huanqiu.com』、『shanghaiist.com』ほかが今、嘆かわしさを込めて事実の通りに中国語、英語などで自国民に対して伝えている。海外旅行における身勝手な行動がどれほど周囲に迷惑をかけるか、グローバルな視点に立って自国民に問題提起をしているのであろう。もっとも「進む先を誤って気がついたら免税店に出てしまった」という女性たちの主張をそのまま伝えていることについては、ややひっかかるものがある。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)