海外発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】カナダ政府、「熱烈歓迎」で中国人に10年ビザ発給を決定。

中国とカナダの国交が回復したのは1970年のこと。それ以来、着実に友好関係を築いていた両国が、ビザ(査証)に関しても10年という有効期限の長いものを発給することで合意した。

2年ほど前、中国を「世界2位の経済大国で軍事力もパワフル」と称え、同国への経済的支援を一気に減額させたカナダ。しかし友好関係の続行は強調していた。そんな両国がこのほど互いの国民に対し、10年間の有効期限を持つビザ(査証)の発給を可能にすることで合意したことが伝えられている。

8日、北京で行われた全国人民代表大会での記者会見において、中国外交部の王毅部長(外務大臣)は国際社会と中国の関係について、中国は世界の大国らと常に協力しあい、共栄を目指したいと強調。その中で、友好国カナダとは市民レベルでの交流、ビジネス、不動産取引などをさらに円滑に行えるようにとの目的から、ビザの有効期限を10年(学生ビザのみ5年)に引き延ばすことで合意したことを発表した。昨年11月、米中が同様の内容で合意していたことも追い風となったもようだ。

不動産取得や永住、および投資を目的に、中国や香港の富裕層が海外の国に対して強く望んでいるのが“投資家ビザ(investor visa)”の発給。これは、経済の発展に大きく寄与できる外国人投資家や実業家の永住を促したいとオーストラリアが盛んに発給しているものだが、これを模倣したカナダは約1年前にその取扱いを突然中止していた。その時点では、4万6000人もの裕福な中国人が数億円の資産を武器にカナダへの移住を希望しているとも報じられていた。

※ 画像はshanghaiist.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)