中国・福建省のとある川で男性のバラバラ遺体が発見され、住民らを震撼させている。無免許医師に命を預けたことによる、あまりにも不幸な顛末であったようだ。

福建省福州市で先月31日、衛生局職員が福光南路を流れる河川でビニール袋に包まれた男性のものと思われる遺体の一部を次々と発見した。それがニセ医師の診察で命を落とした患者であったことを、中国のメディア『sd.people.com.cn』ほかが伝えている。

解剖の結果、遺体は少し前に家族より捜索願が出されていた付近に暮らす39歳の男性と判明。死因は注射か点滴により不正な物質を投薬されたことによるものと断定された。男性は医療費が安く上がると言ってその医師をかかりつけにしており、その日も家族に「診療所に行く」と言って出かけまま戻らなかった。犯人とみられるニセ医師は、証拠隠滅をはかるために男性の遺体をバラバラに切断して川に遺棄したとみられ、四川方面に逃げたとの情報に警察が行方を追っている。

メディアには患者らが訪れていたその診療所の写真も公開されたが、医療機器らしきものは見当たらず、不潔な壁とカーテンに囲まれた部屋でベッドも非常に粗末なものであった。中国では数週間前にも、ニセ医師の無免許医療行為により患者が死亡するという事件が河南省で発生。11歳の少年が咽頭炎でかかったところ、扁桃を傷つけられて大量出血となり、失血死していた。

※ 画像はsd.people.com.cnのスクリーンショット。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）