米アリゾナ州フェニックスで、ある赤ちゃんが早産で誕生した。しかしその子の心臓に異常が見つかり、医師の判断によりわずか生後6日で心臓移植が行われることとなった。一時は医師からも悲観的にみられていた赤ちゃんは、早産や心臓移植手術という大変な状況を見事に乗り越え、回復の兆しを見せているという。
今年、1月5日に誕生したOliver君。出産予定日はもう少し先のことであったが、臨月に破れるはずの羊膜嚢が妊娠33週目で破裂してしまったのだ。母親のCaylynさんは早産を余儀なくされることになったが、その際医師に「死産の可能性もあります」と告げられたという。
無事に生を受けたOliver君だったが、すぐに心臓に欠陥があることが判明。Oliver君は移植手術待機リストに名を連ねることになったものの、幸運にもすぐにドナーが見つかった。そして医師の判断により、なんと生後6日で心臓移植手術を行うことが決定したのだ。
Caylynさんによると、医師らはOliver君が手術に耐えることができるのかどうかを心配していたそうだ。しかし、Oliver君は約10時間の手術に耐え切った。現在は肺の機能に弱さが見られるものの、それ以外は医師が「驚くほど元気です」と話すほど徐々に回復の兆しを見せているという。
またCaylynさんとOliver君の父親Chrisさんは、メディアのインタビューに「私たちも最悪の事態を考えていただけに、Oliverは本当に奇跡のような存在です」、「私たちが知る限り、Oliverはアメリカで最も若い心臓移植手術経験者ではないでしょうか」と語っている。
※ 画像はazcentral.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)