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writer : shiina

【海外発!Breaking News】頭に包丁が突き刺さった野良猫、摘出手術を受けて無事回復。(ウクライナ)

クリミア半島に位置し、ウクライナとロシアの間でその帰属に揺れる都市セヴァストポリ。この地で頭に包丁が突き刺さった野良猫が見つかった。包丁は眼球寸前まで届いており、獣医師からも悲観視される状態であったが無事に摘出。現在この猫は、回復の兆しを見せているという。

セヴァストポリ在住のリュドミラ・アレクセイエヴァさんは、“セリョーニ”と名付けられたこの野良猫に毎日決まった時間にエサを与えるなど世話をしていた。セリョーニもリュドミラさんに懐いており、エサの時間になると姿を現していたが、今月15日に限っていつまで経ってもセリョーニがやって来なかった。

心配したリュドミラさんが周囲を探したところ、セリョーニは藪の中に隠れていた。しかし、その頭には包丁が深々と突き刺さっていたのだ。

リュドミラさんは慌ててセリョーニを動物病院まで搬送。レントゲン写真を撮影したところ、包丁はわずかの所で眼球を逸れていた。しかしその状況に、獣医師は「決して楽観視できるものではない」と診断した。

その後、無事に包丁が摘出されたセリョーニだが、回復ぶりは目覚ましいものであった。現在も入院しており、抗生物質の投薬が続いているが、あと数日で退院できるそうだ。

この事件についてセヴァストポリの動物愛護団体のリーダー、ナタリア・モロゾヴァさんは「セリョーニが包丁を突き刺されたのは、今月13日のことではないかと推測します。犯行後、犯人が包丁を抜こうとする前にセリョーニはその場から逃げ出したのではないでしょうか」と話している。犯人は未だ判明していないものの、ナタリアさんはセリョーニに残酷な仕打ちを行ったこの犯人を被告訴人不明のまま訴えるつもりだという。

※ 画像はbild.deのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)