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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】米・小児医療現場で“大好きなヒット曲”に鎮痛作用と判明。「ヒーリング音楽の概念を見直して」

米ポップス界で活躍する女性シンガーたちの、パンチがあって伸びやかなボーカル。なんと自分の好きなそうしたヒット曲を聴くことで、かなりの鎮痛効果が得られることがわかったという。あくまでもビートを感じさせない優しく柔らかなメロディで、ゆったりと聴けるヒーリング音楽。だがそれは小児科の医療現場では通用しないもようだ。

米イリノイ州シカゴで、ノースウェスタン大学ファインバーグ医学部との共同研究により、さまざまな種類の音楽が持つ鎮痛効果についての調査が行われたのは「ルーリー小児科病院」。対象は手術後まもなく、まだ痛みがあるという9~14歳までの小児患者約60名で、彼らを3つのグループに分けて30分にわたりヘッドホンで様々な音声、音楽を聴いてもらった

第1グループはリアーナ、テイラー・スウィフトほか本人たちが好きだという人気歌手のヒット曲で、ジャンルはポップ、カントリー、ロックなど。第2グループは本人が読みたいと思っていた物語の朗読が録音されているオーディオブック。第3グループはノイズキャンセリング・ヘッドホンで静けさを経験してもらった。すると第1と第2グループでは鎮痛効果が期待した以上に得られた一方で、第3グループではまったく得られなかったという。

この結果を発表した同小児病院麻酔科のサンタナム・スレシュ博士は、痛みの記憶は脳の前頭前野で作り上げられ、ある種の音声、音楽にそれを阻止する力があることは間違いないとし、「呼吸機能に影響を与えることがあるため、オピオイドなど鎮痛薬の小児への使用は慎重にならざるを得ません。病院は副作用のない音楽療法に非常に期待してきました。そんな中で、これは従来のヒーリング音楽の概念を見直すべき驚きの発見です」と述べている。術後はゆっくりと静養を取るようにといわれるものだが、子供たちがベッドにデバイスを持ち込んで好きな音楽やオーディオブックを聴きたがるようであれば、どうかそれを勧めてあげて―とまとめられた。

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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)