タレントの藤本美貴はモーニング娘。時代に、マネージャーから止められて成人式に出られなかったという。一生に一度の思い出となる成人式だが、近頃は出席率の低下やモラルの低下が目立ち「不要」とする意見も少なくない。ネットで成人式の必要性について意識調査した結果は意外と言うべきか、予想通りと言うべきか。拮抗したものとなっている。
成人式は奈良時代に行われた元服を起源とする風習で、現代は地方公共団体などが主催してその年度内に成人に達する人々を激励・祝福するイベントとなっている。しかしながら、中には会場で騒ぐ新成人も出るなどして、毎年その意義が問われることとなる。そうした状況を捉えて、Yahoo!ニュースが「あなたは“成人式”が必要だと思いますか?」という設問で意識調査を行った。
■成人式は必要?
・「必要」:44.9%(19,469票)
・「不必要」:47.1%(20,412票)
・「わからない、どちらとも言えない」:8.0%(3,481票)
(Yahoo!ニュース 意識調査調べ 対象は4万3,362人。実施期間:2015年1月6日~2015年1月11日)
大差はないものの「必要」を「不必要」が上回る結果となっている。
回答者からのコメントでは「もう正直どうでもいい行事の一つ」、「“成人式”である必要はないかも。実質はほとんど“卒業後最初の同窓会”でしょう」などの“不要”論に対して、「この日を境に子供じみた言い訳のできない自覚をする。そういった日本らしいけじめとか区切りは無くすべきではない」、「一つのケジメとして、何らかのきっかけにはなると思われるので必要…」という意見もある。
自治体によっては「母校の校歌歌合戦はしてみたかったなぁ~、提案した人すごいです。今年はどんな企画が出てくるかな…?」と楽しみにされるところもあるようだ。また、「僕が感じるに、昔のほうが成人式後の暴走行為が多かったのではとおもいます」というように、最近の成人式がことさら荒れているわけではないとの見方もあった。
前述の藤本美貴は1月12日に『藤本美貴オフィシャルブログ』で「私の成人式に行けなかった思い出。今となってはいい思い出かな」と振り返っており、「新成人の皆さん、無茶はホドホドに」と呼びかけた。彼女にとってはせっかく出席できたのだから新成人の自覚を持ってはと言いたいところだろう。
ちなみに、1月19日放送のクイズバラエティ番組『ネプリーグ』(フジテレビ系)で、「成人式に振袖を購入した」新成人は50%を超えていた。出演者のほとんどが驚いており、レンタルが圧倒的に多いと考えていたらしい。特に女性にとって成人式は高額な振袖を購入するほどの晴れ舞台と言えよう。そうした意識を持つ場面としての意義もありそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)